仏花をプリザーブドフラワーにするメリットは？
最近、仏花をプリザーブドフラワーにしている方が増えています。プリザーブドフラワーをよく知らない方が多いので、仏壇に供えてはいけないのではと考えている方が多いです。そこで、今回は、プリザーブドフラワーは何か、仏壇に供えてもいいのか、また供えるメリットとおすすめのお花をご紹介いたします。
プリザーブドフラワーとは？
まず、プリザーブドフラワーは生花を長く楽しめるようにプリザーブド加工という保存加工を施した花のことを言います。花がきれいに咲いたときに色素を抜き、特別な染料を吸わせて、加工します。長期間保存できるのに、生花のようにみずみずしく柔らかい仕上がりになります。水をあげなくても枯れないのも特徴の１つです。生花を加工するので、造花ではありません。またよくドライフラワーと間違われたり、同じ部類に扱われたりしますが、ドライフラワーは乾燥させて作るので、また別のものになります。ドライフラワーとプリザーブドフラワーのどちらも元は生花だったことは同じですね！
プリザーブドフラワーは仏花で供えてもいい？
結論から言うと供えてもいいです。仏教では生花の方が好ましいという考えがありますが、造花がダメというわけではありません。お供えにダメというお花は基本的にありません。ですので、造花を飾っているお宅もあります。特に花粉やアレルギーの方などはやむを得ないので、造花を飾っている方も多いです。
お供えにあまり良くないとされているのは、とげのあるバラや毒がある花、ツルがある花などです。しかし、これらの花も故人が好きだったなどの理由があるなら供えてもいいのです。お供えする人の気持ちや仏様、故人の気持ちの方が大事とされています。
いくら造花を供えてもいいとしても、やはりちょっと・・・などと抵抗がある方も多いかと思います。造花でなくてちゃんとした花を飾りたいけど、手入れをする時間がないなんて方も多いと思います。そんなときはプリザーブドフラワーがおすすめです。プリザーブドフラワーは生花を加工したものです。つまりは、プリザーブドフラワーは生花なのです。加工をしただけであって、造花ではありません。造花はちょっと・・・と思う方や仏教を重んじている方にもお供えいただけます。
また、仏壇に供える花は長持ちするものがいいとよく言われます。プリザーブドフラワーなら、長期間、飾ることができて、造花と同じように水をあげる手間も必要がありません。その上、生花のような見た目をしているので、仏壇に供えるのにぴったりなのです。
仏花をプリザーブドフラワーにするメリットは？
ここからはさらに詳しくプリザーブドフラワーを仏花として供えるメリットについて話したいと思います。メリットは５つあります。
① 生花と違って手入れが楽
プリザーブドフラワーの１番の特徴かもしれませんが、水をあげなくていいのです。水や湿気はプリザーブドフラワーを劣化させるので、反対に水をあげてはダメです。また生花は枯れたら、花びらがばらばらに散るので、掃除が必要になります。プリザーブドフラワーであれば、花が枯れないので、花びらが落ちることもありません。もし花びらが落ちてしまったら、接着剤でくっつけることも可能です。
② 頻繁に新しい花を買う必要がない
生花は長くても１週間程度しか持ちません。特に暑い夏の期間はもっと早く花が悪くなってしまいます。生花を供えるのであれば、ダメになるたびに、新しい花を買って、供えなければなりません。1000円の花を毎週取り替えるとしたら、月4000円の出費がかかります。毎月だと高く感じますね。
反対に、プリザーブドフラワーは平均1～2年の間、きれいな状態を維持することができます。空気に触れないようにケースなどにしまっていたら、2～3年は楽しめると言われています。数か月でダメになることはありません。新しい花を買う手間も、花を取り換える手間もプリザーブドフラワーにはありません。1年に1度の購入でよくなるので出費も抑えることができます。
③ 花粉が落ちない・においがない
プリザーブドフラワーは加工をして、花粉処理がされ、花粉が落ちなくなります。花粉が落ちると仏壇が汚れるので、花粉が落ちる花を飾るのはよくないと言われています。
しかし、プリザーブドフラワーは花粉処理がされています。花粉が落ちないので、仏壇が汚れることはありません。
また、花粉などのアレルギーがある方でもお家に供えていただけます。花粉が落ちるから飾れなかった花もプリザーブド加工をすれば、飾れるようになります！
さらに、においが強い花や悪臭がある花を仏壇に飾るのはよくないですが、プリザーブドフラワーであれば、においもなくなります。においがあるから飾れなかったお花も飾れるようになりました。生花であれば腐って悪臭を放つ花もあり、飾れないことがありますが、プリザーブドフラワーはにおいがないので、加工させすればどんな花でも飾ることができます。
④ 生花と比べて価格が半分以下
仏花用のプリザーブドフラワーは小さいもの1つで2,000円前後、大きいもので5,000～6,000円くらい、高価なものなら9,000円前後となっております。5,000円のものを2つ買ったとしても、年間の出費は10,000円だけです。仏花は1つではなく、2つ供えるのが普通です。セットで10,000円などのように販売しているものも多いです。生花なら毎月4,000円ほど、かかって、1年となると48,000円かかります。4倍、5倍近くの出費となりますので、プリザーブドフラワーの方が圧倒的に出費は抑えられます。
⑤ アレンジがたくさんある
プリザーブドフラワーはアレンジがたくさんあります。最近では、和風テイストなものでなくインテリアになるような洋風テイストにアレンジしたものもあります。また、花粉がつくから・においがあるからと使うのを避けた方がいいお花たちも、加工すれば、花粉がおちず・においもないので、使えるようになります。インテリアになじむ洋風なアレンジにするのが最近のトレンドです。
仏花のプリザーブドフラワーには菊・輪菊がおすすめ！
たくさん種類があって、決められないという方には菊がはいったアレンジのものを選ぶといいと思います。理由は仏花に適している花に菊があげられています。平安時代から菊などは高貴なお花だとされていました。菊は生花の中でも長持ちし、1年を通して購入できるので、お供えにふさわしいと言われています。菊は仏花の代表としてよくあげられています。一口に菊といってもたくさん種類があり、仏花として、定番なのは、輪菊やアナスタシアです。今風のかわいいアレンジに仕上げるのであれば、スプレーマムやことね菊などが入ったプリザーブドフラワーを購入するといいでしょう。仏花としてふさわしい花なので、プリザーブドフラワーでも仏花には菊や輪菊がおすすめです。
まとめ
プリザーブドフラワーを仏壇に供えてもいいのか、また供えるメリットについてお伝えしました。仕事や家事に育児などで忙しく、なかなか仏壇のお花にまで手が回らない方も多いでしょう。そんな方はぜひプリザーブドフラワーを選んでみてください。見た目は生花に近いのに、水やりや掃除、花の取り替えなどの手間は必要ありません。忙しい方やよく出かけて家をあける方にはプリザーブドフラワーがおすすめです！
アートフォーシーズンでもたくさん仏花用のプリザーブドフラワーを販売しております。台付きで、そのまま飾れるものが人気です。よりお花が長持ちするようにガラスドームに入れてあります。ぜひともアートフォーシーズンでプリザーブドフラワーの仏花をお買い求めください。